ランウェイ通信 Vol.121


 ランウェイ通信  Vol. 121 | 2015.03.29

 FOOD. DESIGN. LANGUAGE.      http://www.runway-jp.com/

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 このメールは、これまでランウェイの料理教室や食事会にお越しいただい   た皆さま、出張料理やその他サービスに関するお問い合わせをいただいた   皆さま、および日頃よりお世話になっている方々にお送りしております。 ___________________________________

 [もくじ]

 1. 家庭医と連携する、これからのランウェイをご期待ください!
 2. 瀬尾洋介の家具と雑貨のお話
           『Topic 14 - クラシックだけどシンプルな本棚』
 3. イタリア特派員 小林真子のフィレンツェ便り
           『From Italy 2 - イタリアの卒業シーズン』
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 以前のランウェイ通信で、地域のかかりつけ医として活躍されている「家  庭医」と呼ばれるお医者さんとランウェイが一緒に活動をしていくことを  お伝えしました。

 今回は、一見畑違いの分野にいる私たちが、今後どのようなことを目指し  ているのか、少しご紹介できればと思います。

 医師の中でも家庭医療を専門としている家庭医は、赤ちゃんからお年寄り  まで、幅広い世代の方々の健康管理を担っています。病気を診るのはもち  ろん、病気の予防を目的に「健康診断を受けましょう」と働きかける広報  活動も重要なお仕事の一つ。

 子どもの健診をしつつ、子どもを通じて親御さんや他の家族へも健康診断  の受診を促したり、予防接種の大切さを訴えたり。家族構成を熟知した家  庭医は、各家庭に発信型で接することができるのも強みです。また、積極  的に診察室を飛び出して、ご家庭に訪問医療をされているのも特徴でしょ  う。

 家庭医が求められるアドバイスの中には「食」の悩みも多いと聞きます。  家族の健康を考えて、バランスの良い食事を用意したいけれども、実際に  どのように作ったら良いのか?

 また、なるべく簡単に調理を済ませたくても、現実的には毎日手づくりす  るのが面倒で悩んでいるなど、ランウェイがこれまで料理教室の中で受け  てきたような相談も多いことがわかりました。

 健康と食は切っても切れない関係です。赤ちゃんが体調を崩したときには、  食欲があるかどうか必ずお医者さんに聞かれますし、体重の増減と離乳食  の進み具合は密接に関係しています。

 それから普段の食事づくりに加えて、赤ちゃんがいる家庭では離乳食づく  り、咀嚼が不自由な方が同居している場合には介護食や減塩食の準備など、  家庭での食事づくりの負担は計り知れません。

 食生活を担う機会が多い女性は、自身も働きつつ、家族の健康管理を任せ  られているのが現状です。そんな中、お住まいの地域に頼りになる家庭医  がいたら、なおさら日常で困っていることを相談したくなるのでしょう。

 ただ、家庭医はもちろん医師ですので、栄養面での指導はできても、料理  の相談にはなかなか踏み込めません。そこで料理の実践に関するお手伝い  は、食の専門家を有するランウェイが担当することで、お互いに協力し合  えるのではと考えました。

 家庭料理を作るプロを育て、お困りのご家庭を訪問する。

 これからはこのような形で日常の食生活をサポートすることで、皆さんが  少しでも余裕をもって家庭の食卓を担い、安心して仕事を続けていける環  境づくりを目指してまいります。

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 2. 家具職人 瀬尾洋介の家具と雑貨のお話
  『Topic 14 - クラシックだけどシンプルな本棚』
     http://design.runway-jp.com/our-collection/yosuke-seo/

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 家具の中でも本棚を製作することが多いのですが、デザインでいえば「シ  ンプルな形」が主流です。

 本を並べたときに、本自体に色々な色があったりして、少しゴチャゴチャ  してしまうこともあり、自然とシンプルな形状が好まれるからです。なの  で、本棚の色も「白」が一番。その方がどんな本を入れても合いますから  ね。

 今回私が製作した本棚は、一見すると白色、形もシンプル。ですが、アン  ティーク好きなお客様に合わせて、少しですがクラシックな要素を加えて  みました。

  クラシックだけどシンプルな本棚 :
   http://seoshouten.jp/contents/クラシックだけどシンプルな本棚

 色に関して言えば、既存の造り付け家具の色に合わせ、ややグレーが入っ  た白に。そして上部に「モールディング(装飾)」を加えました。これだ  けでもグッとクラシックな雰囲気になり、お部屋の家具とも見事にマッチ  しています。

 取付にうかがったときは、当然ですが本を入れたところは見れませんでし  たが、後日お客様から写真付きでメールをいただきまして、ビッシリと並  べられた本に驚きました。

 そして、そんな一面の本を邪魔してしまわない程度にモールディングが効  いていて「計算通り!」とひとりでニヤリとしてしまいました (笑)

 普段やらないことをするのは不安だったのですが、今回は新しい発見が沢  山ありとても充実しましたので、これからもどんどん新しいことに挑戦し  ていきたいと思っています。

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 3. イタリア特派員 小林真子のフィレンツェ便り
  『From Italy 2 - イタリアの卒業シーズン』

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 2月から3月にかけて、フィレンツェの街では日本人の学生旅行者を沢山見  かけるようになります。

 「あ、日本は卒業旅行シーズンかぁ」。イタリアに住んでいると、日本の  そのような季節感、イベント感覚が薄れがちになりますので、彼らを見か  けると、なんだか急に日本が身近に思えます。

 日本のほとんどの教育機関の卒業式は、3月。ではイタリアはどうでしょ
 うか?

 実は、イタリアには卒業シーズンはありません。イタリアではそれぞれの  学生が卒業日を決め、その日に卒論を発表し、その場で卒業するんです!  そして「TESI(テージ)」と呼ばれる卒論発表会には、友人や親族が出席  します。

 あまりに日本と勝手が違うので、初めて出席したイタリア人の友人の卒業  式は何が何だかわからず。卒論発表会だとばかり思っていて、まさかその  まま卒業だとは思わず、何のプレゼントも用意せずに恥をかいたくらいで  す。

 そもそもイタリアの大学には、医学部などを除いて入学試験も存在しませ  ん。ミラノにある私立のボッコーニ大学は有名ですが、ほとんどが国公立  で入学試験もないので、勉強したい学部によって大学を選ぶようです。

  Universita Bocconi : http://www.unibocconi.it/

 入学は誰でもできるけれど、卒業が大変なイタリア。さらに、自分たちで  卒論発表日を決めなければならないため、ズルズルと卒業が長引いてしま  う学生が沢山います。

 イタリアの経済新聞『Il Sole 24 ORE』によりますと、2014年は大学に入  学した学生のうち、卒業率は55%。およそ半分しか卒業していません。

  Il Sole 24 ORE : http://www.ilsole24ore.com/

 そんなわけで、イタリア人学生の「TESI」への意気込みは大変なもので、  どの友人たちも必死になって準備します。論文は数部印刷して、コピー屋  さんに持っていき、本のように装丁して大学側に提出します。

 装丁やプリントも結構お金が掛かりますので、ブツブツ文句を言っている  友人もいました。

 私はどうもイタリア人の卒業に縁があるのか、イタリア滞在歴3年未満な
 がら、すでに学士2回、博士2回、合計4回も卒論発表会に出席しています。  イタリア人からも「4回も?」と驚かれるくらいですが、なぜか縁があり、  さらに全然違う学部、場所も違うので毎回楽しんでいます。

 私のブログにそれぞれの「TESI」について写真付きで詳しく紹介していま  すので、よろしかったら一度のぞいてみてくださいね!

  [ ブログ ]
   AmicaMako イタリアンスタイル :
    http://www.blog.amicamako.com/

  [ フィレンツェ発直輸出 オンラインショップ ]
   AmicaMako イタリアンファッションを日本へ :
    http://www.amicamako.com/

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 [ 編集・発行 ]

  村田 聖子

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